Vol.44「賞味期限」
少し前の話になりますが、「賞味期限」が随分と話題になりました。シールを張り替えたり、印字を変えたりして消費者を欺く行為をとっていた企業が摘発され、ニュースに取り上げられました。大方は、食品にかかわるところで発生した事件でした。
食品のことですから、実際には、腐る事もあるでしょうし、人間の体に実害を及ぼすこともあるわけで、いくら気を配っても、配りすぎる事は無いでしょう。
しかし、私達の扱うオーダーシャツに、[賞味期限」はあるのでしょうか?
生地についても、腐ることも無いでしょうし、せいぜい保管が悪ければ生地が「ヤケル」程度です。保管さえ気を配っていれば、そういうことも有りません。勿論、消費者に損失を与えない為に制定された「PL法」にかかわる部分では、細心の気配りをせねばならないでしょうが、生地などにおいては、お客様に被害を及ぼす事もないのでついつい気を緩めがちになります。
しかし、陳腐化してしまえば、お客様に買っていただけなくなるのですが、つぶさに、目に見え、識別出来ることでは無いのです。これが、私達にとって、最も怖い事です。食品のように、賞味期限を設定し、絶えず気を配っている方が、むしろ、安心しておれると思えるのです。
私たちの取り扱うオーダーシャツについては、生鮮食品のように、古くなった事で、お客様に実害を与える賞味期限は有りません。しかし、,逆に、気づかない間に、お客様から飽きられることになるわけですから、これほど恐ろしい事は無いわけです。
生地、デザイン、企画、店舗のあり方、サービスなど、自らの「賞味期限」を自らで決めて、市場に対応し、お客様に接する考えを、常に頭の中に、おいて置く事を心しておかねばならないと考えております。
by Hata. May.5.30 2011